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BeLoved.【蜜月記】
第7章 世界はそれを女王様と呼ぶんだぜ
「……ん! あああ……ッ」
彼がわたしを貫いていく。ゆっくり、でも、確かに。
彼がわたしの中で存在を増してゆく度に、身体は内側から震え、嬌声は零れ、表情は快楽で歪んだ。
「…かわいい、未結」
そしてそれは、彼の眼前に全て晒されている。
──────────☙
「これ…っ?!」
言うことをきかなかった代償は、拘束。
寝かされたまま、胸の位置で一纏めにされた両手首は、わたしの…浴衣の帯で括られて。
「痛くはしてないはずだよ」
平静な声。…確かに、痛みはない。僅かなら動かすことも出来る。だけど解けはしないし……赦されない。
「れ…、っごめ…っ、ごめんなさ…っ」
こんなことをされたのは、初めてだから。
なによりも『恐れ』が勝り、震える声でひたすらそれだけを繰り返した。
彼はそんなわたしを愛おしむように一瞥すると、はだけた浴衣から露わになった素肌に触れた。…唇で。
「、ひっ…」
柔らかいそれが掠めただけで、悲鳴にも似た声が漏れてしまう。彼はそれを愉しむように、啄むような口付けをそこら中に落としていった。ゆっくり。でも…執拗に。
「…ぁ…っ」
次はどこに触れられるのか予測できないキスは。鳩尾、下腹部、腿と、少しずつ下降していく。
彼がくれるその感覚を。わたしは。
わたしの、馴らされた身体は。よく知っている。
「ん…」
…自分の吐息が熱くなっているのがわかる。
『恐れ』が『冀望』になってきているのも。
自由にならない両手。足も、彼の手で押さえられて
逃げられない。─それだけ彼は、わたしを求めてる。
…その気持ちよさも。わたしは、よく知っている。
「!ゃだ……っ、そこ…っ」
やがて彼が辿り着いたのは、秘部。
触れなくてもわかるほど……そうなってしまってる。
「あ……、ん」
心許なくも、覆い隠してくれていた下着は、するり、と脱が去られて。キスよりもっと熱いものがそこに触れた。…舌だ。
それを意識した直後、襲ってきたのは痺れだった。
「!や、あぁっ……〰〰ん…っ、んんっ!!」
熟れて…柔らかくなったばかりの襞に、尖された彼の舌先がやや強引に割り入って。奥から溢れる蜜を味わうように、取り零さぬように、蠢いたのだ。
「れ…、それ…っ、らめ…ぇ…っ」
時折、吸い付くような音までさせて。それはそれはいやらしく…美味しそうに。