この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BeLoved.【蜜月記】
第7章 世界はそれを女王様と呼ぶんだぜ

「俺ら超ラッキーだったなー、未結」

翌日。
運転席の流星さまは、ハンドルを操作しながら笑った。


何の話かと言うと、早朝のこと。

この方に起こされ窓辺まで連れて行かれ、寝ぼけ眼を向けた先には…一面の雲海が広がっていた。

まさか拝めるとは思っていなかった光景!その荘厳さに、ただただ圧倒されたのだった。


「どーだった?ナマで見れて」
「、はいっ!すごく…っ あの…き、きれい、でしたっ!」
「なー。やっぱ語彙力吹っ飛ぶよな」

笑顔の彼は、そのまま目線をルームミラーに向け、後部座席へ声をかけた。…愉しそうに。


「お前も超ラッキーな、麗」

そこには、座席に…長い御御足を窮屈そうに折り曲げて寝そべり、憮然とした表情でスマホを構う麗さまの姿。

「あの温泉、打ち身に効くってよ」
「…流星うるせぇ。黙れ」

視線はスマホのまま、刺々しく返してきた彼の左頬には…微かに残る殴打の痕。その理由は…言わずもがな。


結果的に拒みきれず堕ちた…ので、わたしも同罪なんだけれども。お咎めらしいお咎めはなく、唯一『帰りの運転権を流星さまに譲る』に留まった。

「俺ね、未結のそーゆー鬼畜なとこも結構好きなんだわ」

そんな言葉と、頭をわしわし撫でられて、おしまい。
/155ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ