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BeLoved.【蜜月記】
第8章 流麗荒亡 1

なめていた。


「、ぉ、ねが…っ、れ…、きい…て」
「なに?」
「ご…5分、らけ、れ、いい…らっ、やるま…れ、へ…」


お腹の熱が溶ける頃には解放されると思ったのに。
『煽られた』彼は、一度では満足しなかったのだ。

すぐに『次』を求められたわたしはというと…「5分だけでいいから休ませて。」こんな簡単な台詞すら途切れ途切れでしか言えない体たらく。

片や、いつもと変わらぬ涼しげで…いや、今は押し殺した興奮を瞳に滲ませ、艶やかで…いつも以上にきれいなお顔の、彼。(きれいな顔の人は結局どんな時でもきれいな顔なんだなぁ…いいなぁ…)


『断る』という選択肢はない。『仕事と私、どっちが大事?』…これももう、諦めた。
彼が満足するまでは叶わないのだ。だからせめて少しだけでも、心身を整える時間が欲しかった。


果たして。わたしを欲して止まない彼は…「わかった」と、意外にもすんなり受け入れてくれた。繋がるための体勢を取ろうとしていた体も離してくれて、仰向けにそっと寝かせてくれた。


「あ…りがと…ざ…ぃます」
「うん」


これで、休める……

体を横向きに丸め、呼吸を整えていたら──


「ッ?!ひゃあっ?!」

──後ろから肩口にキスをされた。

それも…何度も何度も、場所を変えて。
果てたばかりで敏感になっているのは、身体の内側だけじゃない。外側。肌だってそう。
事実、今さっき寝返りをうった際にシーツが擦れた時にだって、ビクついてしまったくらいだったのに。

「……んッ!」

…ただでさえ、背中は弱いのに!
こんな状態で口付けられて、啄まれて、唇で柔く噛まれたりなんかしたら。
そしてそのまま、背筋を遡るように舌を這わされたりなんかしたら。
ゾワゾワと総毛立つ感覚に後から後から襲われて…反応させられてしまって。とても休むどころじゃない!!


「っ、れっ…?!っゃだ、休ませて…っ、て…!」
「うん。だから、挿入れてないよ」
「そっ…!ちがっ…、やああっ」


抗議したところで、さっき以上に白々しい物言い。

『彼』より強引な彼を、わたしはよく知っているはずだった。しかし、まだまだ───なめていた。
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