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BeLoved.【蜜月記】
第2章 ダイニングキッチン
「すぐ支度しますからっ!」
さっきと同じ台詞なのに、明るさは打って変わって。
外したエプロンを適当に畳んで棚に置き、自室に戻ろうとしたら…「待って」と静止された。
「こっち来て、未結」
「…?はい」
手招きされて。不思議に思いつつも近寄った。
やっぱり…怒られるのかな。覚悟はしたけど、その表情にも雰囲気にも、そんな感じはない。…けど。
「腹ごしらえしてからでいい?」
「っ、はぇっ?」
ダイニングチェアに腰掛けている彼は、自分の正面に導いたわたしを見上げ、そんな問いかけをしてきた。
…腹ごしらえって…。何もないし、そもそもこれから食べに行くというのに…。そんな思いがモロに顔に出ていたようで。
「わからない?」
「…はい」
「未結のこと食べてからでいい?ってこと」
…。それって…。察しの悪いわたしでも、その言葉の真意はもうわかる。赤面し俯いてしまった。そして彼はそれを覗き込み、畳み掛けてくる。
「未結の寝顔、可愛いんだもん」
煽られちゃった。…そんなことを言われキスまでされてしまえば。断る、なんて出来るわけがなかった。
──────────☙
「…ぁ、ん…っ!ふぅ…っ」
膝がガクガクと震える。腰を預けるテーブルの縁が無ければ、とっくに倒れ込んでいただろうな…。伏せた視線の先には、床に跪いて…わたしの足と足の間に顔を寄せる彼の姿。
「ん、やっ…あぁん…っ」
下着を剥がされ、晒された秘部。開かれた割れ目の中心に舌が当てられて、上下に滑らされて。ぬめぬめとした感触は生き物みたいに動いて…熱と快感を与えてくれる。…でも、彼がくれるのはそれだけじゃなくて。
「ひぁ…ッ!やっ…、れ…だめ、それ…っ」
…中心の突起への吸いつき。強い力じゃないのに、一瞬で全身から気力を奪ってしまう。
普段、座ったり横になっている時にされた時ですらそうなんだから、立たされた状態の今なんて、体勢も理性も保てるはずがなくて。情けなく哀願するしかなかった。
「れ…、も…立てな…っ、すわりた…ぃ」
「──うん、わかった」
──意外にも彼はあっさり聞き入れ、身を引いた。そして濡れた指と唇を舐めながら、再びダイニングチェアに腰を下ろすと、わたしの腕を取り導いたのだった。
「ほら、おいで」