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BeLoved.【蜜月記】
第10章 流麗荒亡 2

そのまま指の腹を押し付けて、円を描くように動かすのは。
わたしの…気持ちいい触り方。

「…あ、ぁ、ゃだ…ぁっ、だめ…っ」

自分の意思で動かしているのに。ううん、自分の意思で動かしているのに、自分の指じゃない。それが堪らなく恥ずかしくて…気持ちよくて。止まらない。

「あー、こーゆー動きが気持ちいいんだ?」
「!ん……うぅ…っ」

耳のすぐ傍での囁き。彼にとったらただの確認、だったかもしれないけど…今のわたしには、煽り。
漏れてしまう嬌声を殺したくて、…快楽を貪る浅ましさをこれ以上晒したくなくて。固く握り締めた左手で口元を押さえ、身を固くしたけれど。

「…っ、…っ」

──指先は止まってくれない。円を描く大きさを僅かに変えながらくる快感はじわじわ拡がっていって。意識なんかしていないのに、身体中がピクン、ピクン、と跳ねてしまう。
それはなによりも、彼の言葉を肯定するもので。



「なー未結、俺この動き知ってる」
「…っ?」
「俺ほら、扱きながら先端グリグリってすんの、好きじゃん。そん時の動きと一緒。これ」

わたしの好きにされる、自分の指先から伝わる感覚から。彼は自分が…その、ナニをする時のことを思い出したらしい…

「あー。俺と未結、同じなんだ、って思ったらさ」
「……」
「なんかさ。すげー、いとおしい」
「!」

…ほんとうに、このひとは、もう!どこまで…!



「──あ!」


心と身体は連動してる。彼のその、嘘偽りのない一言は。
わたしから、全ての枷をあっさり奪い去った。

「こ、れ…っ、いぃ…っ、りゅ……あああっ…」

殺したかったはずの嬌声も浅ましさも…秘部の突起以上に剥き出しにさせて。彼の首元に甘えるように縋り付いて。それに応えるように、彼はお湯の中で、空いた左手を繋いでくれて。
愛されて、慣らされて、すっかり快楽に弱くなってしまった わたし は。より深みへと溺れ沈んだ。

「あ〰〰・・・っ・・は…、…んっ…うぅ…っ!」

指先が熱い。動きが速まっていく。
呼吸も熱い。鼓動も速まっていく。
…絶頂が近い証拠。

「見てていい?未結がイくとこ。ダメなら手も退かすし」
「や…っ、らめっ、…みてっ、…見て…!」

この期に及んで脅迫(?)されても。抗うことなんかもう…できなくて。はしたなくねだりながら、わたしは。果ててしまったのだった。
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