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第2章 優しい人
絢音は指図に従って辰の向かい側に正座した。

「沼田の奴、ガキなんか押し付けやがって、と思ったが……、こりゃいい拾いもんをした、ゆうべ名前を聞かずにそのまんまになってたな、名前は?」

辰はぶつくさ言ったが、料理をパクつきながら昨日聞きそびれた名前を聞いた。

「桑原……絢音です」

「絢音か、わかった、俺は柏木辰だ、この温泉場を任されてる、これうめぇー、あんな、辰さんと呼べ、いいな?」

甘辛く煮付けされた魚は辰を益々上機嫌にさせ、絢音に親しみを込めて呼ぶように言った。

「はい……」

絢音は遠慮がちに箸を口に運び、小さな声で返事を返したが、辰に料理を褒められた事が妙に嬉しかった。
家では褒められた事がなかったからだ。








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