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縁
第3章 見て見ぬふり*レイプ紛い18禁
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ある日の夕方、辰は押し入れの奥から長い棒のような物を取り出した。
薄茶色の木の棒で30センチ位はある。
腹にサラシを巻いているが、その棒をサラシにギュッと挟み込んだ。
絢音はなんなのか気になり、聞いてみる事にした。
「辰さん、それはなんですか?」
辰に言われたように、『辰さん』と呼んで話しかける。
「おお、ドスだ、小刀みてぇなもんだな」
「刀……ですか」
絢音は刀と聞いて物騒に感じたが、辰は温泉場を見張らなければならない。
温泉場に来る客が、皆礼儀正しくマナーがよければいいのだが、炭鉱夫の中には気の荒い奴らもいる。
ドスはある意味守り刀だ。
「ああ、あのな、俺はちょいと行ってくるが、絢音、ぜってー外にはでるなよ、ろくでなしがうじゃうじゃうろついてるからな」
辰は絢音に言い聞かせると、いつもと同じように出かけて行った。
ある日の夕方、辰は押し入れの奥から長い棒のような物を取り出した。
薄茶色の木の棒で30センチ位はある。
腹にサラシを巻いているが、その棒をサラシにギュッと挟み込んだ。
絢音はなんなのか気になり、聞いてみる事にした。
「辰さん、それはなんですか?」
辰に言われたように、『辰さん』と呼んで話しかける。
「おお、ドスだ、小刀みてぇなもんだな」
「刀……ですか」
絢音は刀と聞いて物騒に感じたが、辰は温泉場を見張らなければならない。
温泉場に来る客が、皆礼儀正しくマナーがよければいいのだが、炭鉱夫の中には気の荒い奴らもいる。
ドスはある意味守り刀だ。
「ああ、あのな、俺はちょいと行ってくるが、絢音、ぜってー外にはでるなよ、ろくでなしがうじゃうじゃうろついてるからな」
辰は絢音に言い聞かせると、いつもと同じように出かけて行った。