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第7章 少年
その後、少年は服を着て部屋から出て行ったが、辰はこの日をきっかけに男色に傾き、この少年を部屋に連れ込む機会が増えた。


─────


絢音は一度見た後は、男色に興味を失って見ていなかったが、辰はやたらと少年を痛めつける。

初めての時も尻たぶを叩いていたが、全裸の少年を後ろ手に縛りあげ、尻穴へ油を塗った異物を挿入する。
それは張り型と呼ばれる物だが、実際の陰茎よりかなり大きな物だ。
それを尻穴に押し込んで、陰茎を少年の口に突っ込む。

「う、ふむうっ、あむっ」

少年が苦しげに呻いて辰の棹をしゃぶっていると、辰は少年の体を手で叩く。
尻に限らず至る所だ。
少年の体は痣だらけになっていった。
絢音は少年が可哀想に思えたが、少年は張形を口に咥えながら辰に貫かれ、呻き声を漏らして射精した。
少年はいたぶられて感じている。
そう思ったら、同情心が薄らいでいった。


─────


辰は昼夜を問わず、暇さえあれば少年を呼んで弄んだが、この日は夜になって部屋に連れてきた。

夕飯は済ませていたので、絢音はいつものように窓際の壁に寄りかかっていた。
しかし女も含め、淫行は嫌という程見飽きている。
途中でウトウトと眠ってしまい、その場に崩れて寝てしまった。



どの位寝ていたのか分からないが、ずっしりとした重みを感じた。

「うっ……」

寝ぼけながら薄目を開けてみると、体の上に誰かが乗っている。

「えっ……!」

少年だった。
驚いて起き上がろうとしたが、肩を押さえつけられた。

「なっ、なに……」

訳がわからなかったが、仰向けになった自分に全裸の少年がかぶさり、真上に少年の顔がある。

「女、お前、僕の事バカにしてるだろ?」

少年は絢音がニヤついた事を根に持っていたが、絢音は不躾に言われてキョトンとした。

「え……」

「僕を見て笑った」

「笑った……?あ……」

少し考えて思い出したが、あれはバカにして笑ったわけではない。

「僕が男にやられるだけで、何もできないと思ってるんだろ?」

だが、少年は行為を終始見られていたのも気に食わなかった。

「な、なに言って……、とにかく退いて」

絢音にとっては降って湧いたような災難だったが、少年は絢音の首筋へ顔を埋めてキスをした。





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