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第1章 温泉旅行
時刻は16時。
今日は平日だし、空いてるかもしれない。
ここは露天風呂が混浴になっているが、空いていたら入ろうと思い、浴衣やタオル、着替えを持って部屋を出た。
露天風呂は1階にある。
階段を降りると、案内板を見て浴場に向かった。

混浴とは言っても、ロッカーは別になっている。
別に緊張する必要はないが、どことなくドキドキしながら暖簾をくぐったら、期待通りに誰もいない。
真由はロッカーで服を脱いでタオルを1枚持ち、浴場に入った。

中は広々としている。
湯船の周りは土地が高くなっていて、少し間隔を開けて木々が生えている。
湯船の中には天然の岩が所々にあり、いかにもな雰囲気がなかなかいい。
洗い場で体を洗って湯に浸かった。

乳白色の湯が肌に纏わりついて気持ちいい。
深呼吸をして肩に湯をかけたら、入口の方から男の声がした。

真由は慌てて岩陰に隠れた。






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