この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
誘蛾灯
第3章 寄るな危険
 どうやら違うようだ。なにをして欲しいんだろう?初巳が欲求を口にするのを待つ。
 意を決して初巳が深呼吸するまでの二分が異常に長く感じられた。
 「ご主人様。・・・噛んで下さい。噛んで奴隷の印の歯形を刻んで下さい。」
 予想外の話しに理解が追い付かない。咲子と初巳を初めて抱いた日初巳には首筋にキスマークを、咲子には乳房に歯形を奴隷の印として付けた。あれから半月が過ぎているので二人とも奴隷印は消えている。身体に性交の跡をのこしたのはあれが最初で最後だ。刺青だの焼き印だのの話しも立ち消えになっている。それが今になって何故?
 初巳の目を覗き込むと寂しそうに瞼を閉じる。
 「この娘。」
 初巳はベッドの下でのびている美世子に視線をやる。
 「ご主人様はこの娘も奴隷にするんですよね?」
 「美世子の気持ち次第だな。」
 俺の発情させる能力は簡単に言えば接触している間女性に催淫剤を与えているようなものだ。素に戻れば娼婦の様に貪欲に性を求めていた時間は悪夢になる。初めて電車で引っ掛けた佳南を筆頭にその日限りの摘まみ食いはほおっておいても構わないが美世子はこれからも毎日の様に学校で顔を合わせるのだ。咲子みたいに快楽に囚われて俺の身内、奴隷になるなら問題ないが反抗するなら撮った動画や写真をネタに口を塞がなければならない。
 「美世子ちゃんが奴隷になったら放課後しか会えない私なんか棄てられるんですよね?」
 驚いた。初巳が嫉妬に狂ってる。新顔の登場で自分の立ち位置が脅かされると思い俺の手で傷を負う事で奴隷としての立場を守ろうとしている。堪らなく愛おしくなって望み通り乳房に噛みつく。
 大きな悲鳴を上げかけるが奥歯を噛んでそれを飲み込む。咲子の時は一ヶ所だったが自ら望んだ刻印だ。左右の乳房に数ヶ所づつ、脇腹や内腿にも奴隷の印を刻んでいく。これでは陸上のセパレートユニフォームは着れないだろう。身体に刻まれた十ヶ所を越える印を沁々と眺めて初巳は妖艶に微笑む。
 「美世子ちゃんにこれ付けたらダメですよ。」
 奴隷の分際で命令してくるが可愛いから今回だけは目を瞑ろう。
 暫く二人でイチャツイているとベッドの下でうめき声がする。ようやくお目覚めのようだ。
 さあ、どう出る?俺の予想だと本命「怒鳴り散らす」対抗「殴りかかる」穴馬「デレる」という感じか?どのみち奴隷は無いとみた。
 
/176ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ