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Secret space
第6章 6
男の顔が、紗織の言葉に満足げに微笑んだ気がしたが、
腰をゆっくりと沈められたので、
自分の体内がじんわりと埋まっていく充実感に、紗織の視界はぼやけた。

男は今度は全く動かずに、紗織を深く貫いたまま、じっとしている。
身体の一番奥に男の固い肉杭が食い込むと、気持ちよくてもっと求めてしまいたくなる。


「突いて・・おく・・・動いて・・・・お・・ねが・・い・・・」


なけなしの最後の理性を、白いシーツと一緒に 紗織はその手で握り潰した。

男が紗織に応えて輸送を始める。
腰を動かされる度に、沸き起こる快感に打ち震えて、
紗織は男をとろんとした目で見つめた。


「ああっ・・・ぅあん・・ああっ・・ああっ・・・」


男の律動から打ち出される快感の波の度に、紗織の口から熱く喘ぐ声が流れる。
男が紗織に深く身を沈めて、円を描くように腰を動かし、紗織を体内を貫いた。


「気持ちいいのか・・? 言ってみろ」


「ひう・・ふぁ・・・あっ・・ああ・・あ 」


秘裂をぐちゃぐちゃと 掻きまわされて、
正常な思考が成り立たずに、紗織はただ溜め息を吐くのが精一杯だった。


「言わないなら、止めるぞ。どうなんだ?」


「あっ・・だめ・・きもち・い・・いい・・・
 ・・はぁっ・ああっ・・ああん・・うぁ・・いい・・はああっ・・」


紗織はほとんど無意識の中で声を発した。
奥をうずめて貰えさえすれば、収まると思えた体内の疼きは、
男に突かれる勢いと同調して、更にその勢力を増すようだった。
それはどんどん膨らんで、脚の先から頭の天辺まで、紗織を呑みこんでゆく。


「・ッ・・ふぁあ・・ああっ・・・はあぅ・・あんっ
 やああっ・・・やん・きも・ち・いいっ・・・うあああっ・・あっ・・あっくあ・」


いつしか直線的になった男の動きは、さらに激しさを増して紗織を突き上げた。
男の肉杭と、自分の内壁が鋭く荒々しく 擦りあう快感に、
頭の中も、身体の奥も、すべてめちゃくちゃに掻き乱されてしまって、
そこここに散乱して集積してまた爆発を繰り返す。
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