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第10章 性感マッサージ

広告も看板もホームページすらない

お客様同士の口コミでひろがった女性用の出張性感マッサージ



道端ですれ違った2度見してしまうほどのイケメンが
もし…そこのセラピストだったら

―――――

「マグロの千夏にはそそられねえし」

3年付き合った彼氏に浮気されて
現場を抑えて突き詰めたら

マグロだと罵られて…

その夜、日本酒を瓶ごともって悪飲みをした千夏
酔っぱらって寝てしまい

起きると、手元には名刺サイズの紙が1枚

【女性専用のオイルリラクゼーション　ハープ】
0X0-1XX1-XXXX

まだまだ酔いがさめきってなかった私は
勢いに任せて電話


「○○駅のビジネスホテルに最高に癒やしてくれるセラピストさん1人っ！とびっきりのイケメンで愚痴も聞いてくれる人！」


ホテルで段々冷静さを取り戻してきた千夏は
一旦は後悔し、再び電話をかけるものの

ノックする音が聞こえ、扉を開けると

元カレよりも何百倍もイケメンなセラピストさんだった。