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女喰い
第7章 助け舟
江衛門と共に暮らすようになって20日目となった。
お美代は一度町奴に襲われたが、彦兵衛はお美代が長屋に行った直後に、お美代がいなくなった事に気づいていた。
産婆は知らぬ存ぜぬで通したが、彦兵衛は町奴を使って調べさせ、弥八郎がお美代を連れ出した事を突き止めた。
彦兵衛は弥八郎がお美代の事を気に入って奪ったのだと思った。
念の為、お美代の持ち物を調べてみると、着物などがなくなっている。
不審に思った彦兵衛は、店の者の中に弥八郎に協力した者がいると考え、店の者をひとりずつ呼び出して問い詰めた。
皆本心では五作を庇いたかったが、そうすると自分の立場が危うくなる。
庇いきれずに話してしまった。
彦兵衛はすぐに五作を呼びつけて問いただした。
すると五作は……馬鹿正直に関係を持った事まで認めてしまい、怒り狂った彦兵衛は、一昨日の夜、五作を折檻して店から追い出していた。
お美代は一度町奴に襲われたが、彦兵衛はお美代が長屋に行った直後に、お美代がいなくなった事に気づいていた。
産婆は知らぬ存ぜぬで通したが、彦兵衛は町奴を使って調べさせ、弥八郎がお美代を連れ出した事を突き止めた。
彦兵衛は弥八郎がお美代の事を気に入って奪ったのだと思った。
念の為、お美代の持ち物を調べてみると、着物などがなくなっている。
不審に思った彦兵衛は、店の者の中に弥八郎に協力した者がいると考え、店の者をひとりずつ呼び出して問い詰めた。
皆本心では五作を庇いたかったが、そうすると自分の立場が危うくなる。
庇いきれずに話してしまった。
彦兵衛はすぐに五作を呼びつけて問いただした。
すると五作は……馬鹿正直に関係を持った事まで認めてしまい、怒り狂った彦兵衛は、一昨日の夜、五作を折檻して店から追い出していた。