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不自由への招待
第1章

「調子はどうかな?」

──二ヶ月後。
客室に急ぐ耳にその声は飛び込んだ。

「へぇ、お陰様で売上は新人歴代二位、予約は再来月まで埋まってますぁ」
「ほら。“女の子“で売って正解だったでしょ」

奥部屋から漏れる声。
下男のものと、この声は……間違いない。

「まだまだ伸びるよ、エマは」

だけど足は止められない。だって
『わたし』を待つお客がいるんだ。

背中で聞き流すに留まった。
あの人もきっとそれを望んでいる。

『不自由』の中にこそあった『幸福』
『わたし』にそれを教えてくれた彼。

彼は娼館内に居ることは居るけれど、殆ど
姿を現さないから、滅多に顔は合わさない。

それより行かなくちゃ。お客が待ってる。

会いたいと焦がれる気持ちは圧し殺して。
客室のドアを開け、お客に笑顔を向けた

──そう、彼のように。

「ようこそ、ハピネスへ!わたし、エマです」






「もう殴って蹴って言う事聞かせる時代じゃないのさ」
「全く仰るとおりで…」
「ん。じゃー僕は“お得意様“んち行ってくるね」
「総監殿のお屋敷ですね。ご苦労さんです、ハイジさん」






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