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嫉妬
第1章
「ビッチま○こ、中出しOKなんだよな?」
下卑る笑いを浮かべるそいつの腰が動きを加速する。勿論私は指でOKサインを作り見せる。途端に女は─本能的な─拒絶をするかのように再び身を捩り出した。無駄なのに。
「あ~…イく!射精る…っ」
案の定三人がかりで押さえ付けられ、成す術なく奥の奥にぶちまけられてしまった。あーあ、放心しちゃってる。情けない間抜け面。せっかくだからアップで撮っといてあげるわ。
──それから、どれくらい?代わる代わるしゃぶらされて、犯されて、中出しされて。お尻の方にも挿入られて。最後はもう無反応で、人形みたいになってた。
そこまでヤり尽くしたら、三馬鹿もさすがに飽きたようで。女を床に転がしたまま、帰り支度を始めている。
「妃咲ー、お前とはヤれねーの?」
一人がそう言ってきた。他の二人もニヤつきながら近付いてくる。頭沸いてんの?あんたら如きがこの私に触れるとでも?
棒だけになった飴を吐き捨て、スマホ片手に教卓から降り立ち言ってやった。
「△校の村上くん知ってるでしょ?あれ私の彼氏だから」
「…は?!マジ?!あの冷酷王子?!」
「だからヤれるわけないし、私に何かしたら大変だよ」
「…」
嘘をまんまと信じた三馬鹿は押し黙り、のろのろと出ていった。ばーか。
さてと。私もこんなイカ臭い空間からはさっさと出なきゃ。肺が汚染されそう。
去り際に振り返る。視線の先には女。
私が好きな『彼』が好きになった女。
廊下に出た私はスマホを操作し、捨てアドから
『彼』にメールを送信した。
ハナから拡散する気なんかなかった。
世界中の人間の目に晒されるよりも、
唯一人の心にだけ届けたかったもの。
私が好きな『彼』が好きな女が陵辱の限りを尽くされ
ボロ雑巾になっていくまでを写した動画を添付して。
──ねえ、どうして私じゃないの?
許せない。許さない。絶対に。
手に入らないなら、いっそ壊してやる。
あんたも──『彼』も。
完