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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第9章 アンジェラ①
 全てを思い出し、取り返しのつかないことが起こったのだと思うと、身体が震えた。

 しかし同時に、触れる指や言葉の端々に感じられた優しさが脳裏をよぎり、胸の奥を締め付ける。誰だ、と問うフィーネに向けた悲しそうな表情を思うと、罪悪感がチクチクと心をつついた。

(乱暴にしてすまなかった。確かそう謝っていたような……)

 人間の戦力を削ぎ、魔族の戦力を増強することが目的ならば、敵であるフィーネに罪悪感など抱かないはず。

 魔王の真意が分からず、フィーネの脳内に大量の疑問符が浮かび上がったが、ひとまず疑問は横に置いておくことにした。

 色んな感情が渦巻いているが、これだけははっきりとしている。

 自分は決めたのだ。

 人間を裏切り、魔族につくことを。
 勇者ではなく、主となった魔王に力を注ぐことを。

 これから自身に降りかかる出来事を思い、きつく唇を結んだ。
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