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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第11章 忠誠①
 彼が抱く罪悪感よりも、自身を求めるような発言に、心も頭も一杯になっていたからだ。

 まるで自分が愛されているような、そんな錯覚すら陥ってしまいそうになるほど、魔王の言葉は心に迫っていた。

(でも……私たちはお互いを知らない。あの時が、初対面だったはずなのに……)

 先ほどの発言が本心なら、魔王が純潔を奪ったのは、勇者の力を削ぐためではなさそうだ。なら、なおさら初対面の自分を求める理由が分からない。

 無意識に手が胸元の服を掴んだ時、身につけていた寝衣が官能的な装いだったことを思い出した。
 肌が透けるような薄い布以外、何も身につけていなかったのだ。いかにも男を誘う恰好の女が目の前に現れたら、相手が欲情して襲っても仕方ない気がする。

 元々、目覚めたらすぐさま勇者と交わるために作られた服だ。
 そういう理由なら合点がいく。

(きっとそうだわ。私は道具だもの。それ以外で求められるわけがない。ましてや、愛されるなど……)

 フィーネは心から納得すると、馬鹿な錯覚をしたと自虐的に笑った。
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