この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第11章 忠誠①
「本当は、お前をこの国に連れてくるだけだった。人間の軍も聖地に迫っていたからな。しかし……お前を一目見た瞬間、あの場で奪いたくなったのだ」

 フィーネは思わず瞳を見開いた。
 落ち着かせようとした身体が一気に熱を持ち出し、早鐘を打つ鼓動が全身に響き渡る。呼吸が短くなり、すぐに口の中がカラカラになってしまった。

 魔王から欲情したような熱っぽい視線を向けられる。

「勇者などと名乗る男などに渡したくない。今すぐ、お前を自分のものにしたい。あの時は、それしか考えられなかった。求める気持ちが先行して、想いを荒々しくお前にぶつけてしまった」

 言葉の後半になると、彼の熱っぽい視線が再び罪悪感の満ちたものへと変わった。くしゃっと自身の前髪を掻き上げ、首を振り、大きくため息をついている。

 フィーネは何も言えなかった。
/528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ