この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第12章 忠誠②
 しかし、魔王は彼女の問いには答えなかった。少し困ったように肩を竦ませると、フィーネの身体を抱きしめた。

 フィーネも両腕を彼の身体に回して答える。
 魔王の熱い吐息が耳元にかかると、彼女の身体が小さく震えた。

「ん……」

 甘い声を洩らす唇が塞がれた。
 すぐに柔らかさは離れたが、お互い啄むように何度も何度も口づけを繰り返した。唇が鳴る音が部屋に響く。

 彼のキスはフィーネの唇にとどまらず、頬は額にも落ちていく。くすぐったい感触が襲ったが、瞳を閉じて笑うまいと耐えようとしても口元の緩みは誤魔化せなかった。

「どうした?」

「も、申し訳ございません。その……くすぐったくて……笑いを堪えておりました」

 フィーネは慌てて瞳を開くと、相手の機嫌を損ねたのかと不安を胸に謝罪する。恐縮する彼女を安心させるかのように、魔王の瞳が細められ、形の良い唇が上を向いた。
/528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ