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第14章 忠誠④

　再び魔王の首に強くしがみつくと、自身が抱える欲望を拒絶するように、首を横に振った。

「い、いけません、これ以上はっ！　あぁっ……だ……め……」

　主を満足させる前に自身が達するなどありえないと、必死で動きを止めようとするが、逆に魔王の動きが激しさを増した。

　まるでこのまま達しろと、言葉なく命令しているかのように。

　首元にしがみつき、快楽に染められ朦朧とする頭を振りながら、何とか言葉を紡ぎ出す。

「あ、あなたさまを……満足させられないわたしを……お、おゆるしくだ……さい……」

　役目を果たせず、情けなく快楽に溺れる自身を恥じ、瞳が涙で潤んだ。

　次の瞬間、下腹部にたまり続けた切ない熱が身体全体を駆け巡り、脳内を白く染める。

　奥からもたらされる快楽を味わおうと、硬い熱杭に自らの身体を深く沈め、そのままビクビクと身体を痙攣させた。