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Q 強制受精で生まれる私
第9章 3.5度目
 狂いそうな程に欲情する中、ピンポーンというこの場に不釣り合いな間抜けな音が不意に響き渡る。私は一瞬その音に気を取られるも、すぐに身体の欲求に耐えきれなくなり再び手を動かす。

 またピンポーンという音が響き渡る。
 うるさい。今それどこじゃないんだこっちは…
 私はこれ以上耳を貸すまいと、果てのない自慰に耽る。

 ピンポーン。
 ピンポーン。
 ピンポンピンポンピンポン。

 やかましい!!
 誰だ一体こんな無礼なことをするのは!!
 私は直接怒鳴り付けてやろうと急いで寝間着を着直して、奥の人物を確かめることもなくドアを乱暴に開け放つ。

「ちょっと!! 誰だか知らないけどいい加減に…」

 長いこと薄暗がりの部屋にいたせいか、陽の光りが眩しすぎて顔が影で覆い尽くされてよく見えない。だが神々しい天使にも、禍々しい悪魔にも見えるそのシルエットは間違いなくあの人物の物だった。

 私は急いでドアを閉めようとするも、先に向こうが足を隙間に挟んできて防がれてしまい、そのままその人物の侵入を許してしまう。

「何だかお辛そうですね、浜園さん?」

 酷く怯える私を見据えながら、その男、佐渡 麻良は優しくも粘りつく様な声を出して玄関を上がり始めた。


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