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Q 強制受精で生まれる私
第10章 4.0度目
「うぅ…」
「あはは…また出した…七回目だ…」
とっくに私は壊れてしまったはずなのに、まだ感覚は残っているんだと気付き、思わず失笑してしまう。自我が崩壊する程の絶頂。普通の女ならこのまま絶命してもおかしくないのに、不覚にも生きているのは先生の言う通り、本当にどうしようもなく淫乱な女だからかもしれない。
七回に及ぶ射精にさすがの先生も力尽きたのだろう。あれだけへこへこと動かしていた腰の動きが止まり、唸り声もぱたりと止んでしまった。死んだかと思ったけど、決して私を逃すまいとひしと抱き続ける腕から、仄かな体温を感じるから気絶しただけだろう。
最初のどろりとした粘りけと勢いはどこへやら。最後の一搾りはさらりとした紛い物がちょろりと零れるだけだった。もはや精液なのかどうかも怪しいけど、それでも捻り出す姿勢に私を孕ませたいという強い意志を感じる。
嫌だ。気持ちよくない。妊娠したくない…どれだけ拒絶の言葉を並べ立てても、先生はセックスを止めることは無かった。
女の快楽はおろか、自身の快楽さえもどうでもいい。ただ私と子供を作る。そのためだけに精を吐き続けるマシンにしか思えなくなってくる。それでもこのまとわりつく温かな人肌の感触が、あの人は冷たいロボットなんかじゃないんだと思い立たせてくれる。
とにもかくにも。長く険しい今日の治療が、医師本人の気絶をもって終了したのだ。これでようやく眠りにつくことができる。身動きが取れない私はそのまま落ちることを決める。
いつも先生に犯された後は絶望感と涙で一杯だったのに、壊れてしまった今日の私は何の感慨も無く、うとうとと睡魔を受け入れる。一日の最後がネガティブな感情で終わらないのなら、何も心が動かない無感情も悪くないかな等と思いながら、私は重い瞼を閉じた。
「あはは…また出した…七回目だ…」
とっくに私は壊れてしまったはずなのに、まだ感覚は残っているんだと気付き、思わず失笑してしまう。自我が崩壊する程の絶頂。普通の女ならこのまま絶命してもおかしくないのに、不覚にも生きているのは先生の言う通り、本当にどうしようもなく淫乱な女だからかもしれない。
七回に及ぶ射精にさすがの先生も力尽きたのだろう。あれだけへこへこと動かしていた腰の動きが止まり、唸り声もぱたりと止んでしまった。死んだかと思ったけど、決して私を逃すまいとひしと抱き続ける腕から、仄かな体温を感じるから気絶しただけだろう。
最初のどろりとした粘りけと勢いはどこへやら。最後の一搾りはさらりとした紛い物がちょろりと零れるだけだった。もはや精液なのかどうかも怪しいけど、それでも捻り出す姿勢に私を孕ませたいという強い意志を感じる。
嫌だ。気持ちよくない。妊娠したくない…どれだけ拒絶の言葉を並べ立てても、先生はセックスを止めることは無かった。
女の快楽はおろか、自身の快楽さえもどうでもいい。ただ私と子供を作る。そのためだけに精を吐き続けるマシンにしか思えなくなってくる。それでもこのまとわりつく温かな人肌の感触が、あの人は冷たいロボットなんかじゃないんだと思い立たせてくれる。
とにもかくにも。長く険しい今日の治療が、医師本人の気絶をもって終了したのだ。これでようやく眠りにつくことができる。身動きが取れない私はそのまま落ちることを決める。
いつも先生に犯された後は絶望感と涙で一杯だったのに、壊れてしまった今日の私は何の感慨も無く、うとうとと睡魔を受け入れる。一日の最後がネガティブな感情で終わらないのなら、何も心が動かない無感情も悪くないかな等と思いながら、私は重い瞼を閉じた。