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Q 強制受精で生まれる私
第13章 5.0度目
あれからどれだけの時間が経っただろう…
私はその間、一体何をしていただろう…
頭に穴が空いてしまったとでもいうのだろうか? ホテルを出た辺りからの記憶が失くなっている。
何も思い出せないまま、私は真っ暗闇の中をひたすら前に歩き続けていた。
ふと気が付いたらここにいた。ここがどこかはもちろん、いつからいたのかも思い出せない。
目の前には点々と電灯に照らされたあぜ道が、その距離を大きくあけて続いており、どこまで行っても永久の闇しかないように思える。
後ろを振り返ると、そこにはこれまた遥か遠くの景色のように感じられる眩しい夜景が広がっている。その輝かしい景色の美しさは、前方と比べたら雲泥の差だ。
美しいと感じるのに、一体どうして私はこんな所にいるのだろう? あれは恐らくさっきまでいたであろう街の景色そのものだ。あそこに居れば何だって手に入るし、こんな夜だって安心して眠れるはずだ。
なのにどうして私はあの街を離れ、こんな何もない闇の中をひたすら歩いていたのだろう? どういう訳かさっぱり思い出せない。
もうこの頭は使い物にならないかもしれないなと呆れながら、歩いていたらその内思い出せるだろうと歩を進める。
私はその間、一体何をしていただろう…
頭に穴が空いてしまったとでもいうのだろうか? ホテルを出た辺りからの記憶が失くなっている。
何も思い出せないまま、私は真っ暗闇の中をひたすら前に歩き続けていた。
ふと気が付いたらここにいた。ここがどこかはもちろん、いつからいたのかも思い出せない。
目の前には点々と電灯に照らされたあぜ道が、その距離を大きくあけて続いており、どこまで行っても永久の闇しかないように思える。
後ろを振り返ると、そこにはこれまた遥か遠くの景色のように感じられる眩しい夜景が広がっている。その輝かしい景色の美しさは、前方と比べたら雲泥の差だ。
美しいと感じるのに、一体どうして私はこんな所にいるのだろう? あれは恐らくさっきまでいたであろう街の景色そのものだ。あそこに居れば何だって手に入るし、こんな夜だって安心して眠れるはずだ。
なのにどうして私はあの街を離れ、こんな何もない闇の中をひたすら歩いていたのだろう? どういう訳かさっぱり思い出せない。
もうこの頭は使い物にならないかもしれないなと呆れながら、歩いていたらその内思い出せるだろうと歩を進める。