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Q 強制受精で生まれる私
第14章 5...? 度目
 でもね。先生。
 まだ、めでたしめでたしと言うには早すぎるよ。

 私達をここまで苦しめてきた、あの亡霊。
 この世にいていいのは生者だけ。
 まずはあの亡霊をさっさと成仏させないと、ね。


 それにね、先生。忘れてないよね?
 私達の目的を…
 
 感極まっている演技をしてても、私には分かるよ。
 厚い抱擁をしているようで、ぴんと突き出ちゃった乳首同士を擦り付けているの。
 悲しみで体が勝手に震えるように見せかけて、そそりたつアレを挿れようとしていること。

 本当に。本当に救いがたいほどにどうしようもない人。

 もう、回りくどい嘘なんて付かなくてもいいの。
 だって私達はそういう関係性の元に成り立っているのだから。もう堂々として良いんだよ。

 だって、これは私達の存在意義であり、必要なことだから。

 今日はお預けくらっちゃったから、明日埋め合わせしてあげるからね…等と心の中で言いながら、私はぞくぞくと震えが止まらない身体で、ここまでよく頑張りましたと先生を強く抱き締めて、体で擦る様にして慰めたのだった。


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