この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Q 強制受精で生まれる私
第7章 2.9度目
「何をそんなに憤っているか分かりませんが、今日は治療は致しませんよ。」

「…は?」

 治療をしない?
 いつも嫌だと言っても無理矢理してくることを、しない?

 どうして今日に限って…

「治療に熱心なのは嬉しい限りですが、そう何度もやる訳にはいきません。膣が荒れてしまいますし、性病の原因にもなります。それでは不妊治療の意味がありませんからね。休肝日と同じ様に性器も休ませる必要があります。」

 先生は立ち上がり、さっきの女の子と同じ様にドアを開けて私の方へ向き直る。帰っていいという意味らしい。

「納得はいきませんが、今後この様なことはしないと反省するのであれば、今回は見逃してあげます。どうぞ、先にお帰りになってください。」

 さぁどうぞと先生は手のひらでドアを指して私の帰りを促す。何もされないのであればそれに越したことは無いのだけれど、どうしても今の話に一つ気掛かりを感じることがある。

「先に? あなたは帰らないの?」

「まさか無断出勤した上に送迎もしろとは言いませんよね? 最近治療に忙しくて病院の整理を怠けていましたから、一通り整理してから私も出ますよ…どうしました、そんな顔して。」

「えっ!! あ…いえ、何でもないです。」

 じわりじわりと背筋が凍る。まずい。何で今日に限って整理なんて。もしあれが見つかってしまったら、私の希望は潰えてしまう。そうなる前に、何が何でも先生の犯行を押さえなければ…

「どうしました? ご気分でも悪いのですか?」

「あ、その…あの…」

「そんなにぼそぼそ言っていたら、何も分かりませんよ。言いたいことがあるのなら、はっきりと仰ればいいじゃないですか。」

「あ…あの!! ち、治療を…していただけませんか?」

「私の話を聞いていましたか? 今日はしないと言いました。連日行うのは浜園さんのお体によくありません。」

「いや。でも、その、私も早く治したいし…先生も私に付きっきりじゃなくなるからいいと思いますし、それに…」

 …しまった。突然のことで冷静な判断ができず、私からお願いしてしまった。これではまるで私の方が先生とのレイプを望んでいる様に見えてしまう。何てことを言ってしまったんだ私!! これで先生が動いてくれたって犯行の証拠にはならないじゃないの!!
/236ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ