この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
性愛執心、或いは劣情パレヰドと淫欲のコンキスタドール
第3章 やきなおし
 大人びた声音は、余裕をなくして湿っぽい上、何やらやたらと舌足らず。ぐすぐす、ぐすぐす、泣いているのへ、にこにこ、にこにこ、笑顔を返してあげている。いけないことじゃ、ないよ。だめじゃあ、ないよ。
「うふふ、きれいで、かわいいねえ」
「ひぅ、」
「あれ、また涙ぽろぽろしてる」
「あッ、あ、あ、」

 ひく、ひく、薄い腹が震えた。幾度目かの絶頂。ずうっとこのまま抱きしめていたら、いつか、はらわたが陽色のかたちになるかもしれない。それって、なんだか、すてき。

 奥に引っかけたままの先端をぎゅう、と絞られて、陽色も小さく喘ぎを漏らす。

「あ、ぁ、」
「ん、」

 鮮やかな桃色に色づいたくちびるが、額や目許や頬を滑った。

 くすぐったい。くちづけと云うより、親猫の毛繕いのよう。陽色は、にゃあん、とあまえる仔猫の声で云った。

「抱っこする?」

 捉えられていない方の腕を伸ばして引き寄せる。最初の抵抗が嘘のように、熱くなったからだが寄り添ってきた。肩が、また、ぽたぽた、熱い雫で水玉模様。

「……なんだかすごい、」
「お預けを食らっていたからね」
「もうやらないよう」

 彼女は涙声で、ふふ、と笑った。頼むよ、私の陽色。
/46ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ