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性愛執心、或いは劣情パレヰドと淫欲のコンキスタドール
第3章 やきなおし
大人びた声音は、余裕をなくして湿っぽい上、何やらやたらと舌足らず。ぐすぐす、ぐすぐす、泣いているのへ、にこにこ、にこにこ、笑顔を返してあげている。いけないことじゃ、ないよ。だめじゃあ、ないよ。
「うふふ、きれいで、かわいいねえ」
「ひぅ、」
「あれ、また涙ぽろぽろしてる」
「あッ、あ、あ、」
ひく、ひく、薄い腹が震えた。幾度目かの絶頂。ずうっとこのまま抱きしめていたら、いつか、はらわたが陽色のかたちになるかもしれない。それって、なんだか、すてき。
奥に引っかけたままの先端をぎゅう、と絞られて、陽色も小さく喘ぎを漏らす。
「あ、ぁ、」
「ん、」
鮮やかな桃色に色づいたくちびるが、額や目許や頬を滑った。
くすぐったい。くちづけと云うより、親猫の毛繕いのよう。陽色は、にゃあん、とあまえる仔猫の声で云った。
「抱っこする?」
捉えられていない方の腕を伸ばして引き寄せる。最初の抵抗が嘘のように、熱くなったからだが寄り添ってきた。肩が、また、ぽたぽた、熱い雫で水玉模様。
「……なんだかすごい、」
「お預けを食らっていたからね」
「もうやらないよう」
彼女は涙声で、ふふ、と笑った。頼むよ、私の陽色。
「うふふ、きれいで、かわいいねえ」
「ひぅ、」
「あれ、また涙ぽろぽろしてる」
「あッ、あ、あ、」
ひく、ひく、薄い腹が震えた。幾度目かの絶頂。ずうっとこのまま抱きしめていたら、いつか、はらわたが陽色のかたちになるかもしれない。それって、なんだか、すてき。
奥に引っかけたままの先端をぎゅう、と絞られて、陽色も小さく喘ぎを漏らす。
「あ、ぁ、」
「ん、」
鮮やかな桃色に色づいたくちびるが、額や目許や頬を滑った。
くすぐったい。くちづけと云うより、親猫の毛繕いのよう。陽色は、にゃあん、とあまえる仔猫の声で云った。
「抱っこする?」
捉えられていない方の腕を伸ばして引き寄せる。最初の抵抗が嘘のように、熱くなったからだが寄り添ってきた。肩が、また、ぽたぽた、熱い雫で水玉模様。
「……なんだかすごい、」
「お預けを食らっていたからね」
「もうやらないよう」
彼女は涙声で、ふふ、と笑った。頼むよ、私の陽色。