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性愛執心、或いは劣情パレヰドと淫欲のコンキスタドール
第6章 ありあ
 骨張った冷たい手で、腹をゆっくりと撫でられている。

 肋骨の下まで辿り、出ていってしまいそうなほどに引き抜く。往復の度少しずつ、少しずつ内臓を暴かれている。少しずつ。肉の壁はどこをさすられてもさすっているものに吸い付いてしまってはしたない。あまりゆるやかにされるのも考えものだ。

「はあ、あ、あ、あ、あう、ふ、」
「あんまりあんあんいうと喉を壊しちゃうよ、」

 云わせているのは君だろう!

 云おうとして、舌を噛む。くちの粘膜が火照ってどうしようもない。まともに言葉を発することもままならない。胸を上下させ荒い息を吐き、喉から出る音声と云えば悲鳴じみた母音ばかりで、みっともない。

 可愛がってと強請られたからと腹の中に受け入れてやれば己がこの有りさま。腰がとろけ落ちそうなほど熱くて、ぞくぞくと背筋が粟立つ。

「すごい、なか、ずうっと奥まで入る」
「や、め、ああ、やぁ、」
「いやじゃないよね、」

 嘘はよくないよ。

 まるで幼児を寝かしつけるかのごとく、腹をぽんぽん、と叩かれる。それがまた、中に響いて苦しい。銜え込んだものを意図せず食んでしまって、更に悲鳴が漏れた。

 紅色のひとみにきらきらとした雫をいっぱいに湛えて、恐ろしいほどに恍惚の風情。心臓を秘した部分に、乾いた手のひらの感触。からだが跳ねるのが面白いのか、幾度も撫でてくる。

 痩せっぽちのくせに、脚の間に陣取ったからだはびくとも動かない。弄ばれるのに、必死で耐えるよりほかなくなる。

 くちの中が熱い。吐く息の熱で目眩がする。あまり丈夫に出来ていない内臓が、腹の内の異物に過剰反応している。目が回る。熱い、あつい、あつい、

「う、あ、ああ、あ、」
「ふふ、」

 あったかい。リオの中はあったかいねえ。
 なるほど。リオは頭のすみの方で納得する。これはものすごく容赦なくこちらをせめ立てるけれども、せめ立てたとて感想はそれなのだ。奥の奥のいちばん熱いところまで辿りつかなければ、何もわからないのだ、屹度。こんなにおっきくしているくせに。なまいき。
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