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第63章 ３日目・朝4　一男（いちなん）去ってまた一男

娘にまでこんなことしてないわよね、、、
その不安はどうしても湧き上がってくる。
最近、背も伸び、体も女っぽさが出てきた
娘の姿を思い浮かべてしまう。


娘は自慢じゃないけどかわいい。
内心は、自分に似てよかったって
思ってる。
だからいつも男の子たちにはちやほやされていた。


タケトに変な下心があったら、、、
だって、二人っきりで勉強しているのよね、、、
あんなに可愛い夏音と、二人っきり、、、
やっぱりまずい、、、


そういえば、最近、
休日も、友達のところに
勉強しにに行ってくるって、
よく出かけてたけど、
タケトくんのとこだったの？
すっかり遊んでばかりいるのかと思ってた。


「もう、二人して
勉強ばっかりしてるから
夏休みの宿題も終わっちゃいましたよ。
夏音ちゃん、ママの綾子先生に似て、
勉強好きなんですね」


そういえば、バドミントンの合宿に
行く前に、全部、済ませちゃったって言ってた。
まだ夏休み、半分もあるのに。
すごく楽しそうに話してた。


それを思えば、
タケトにヘンなイタズラをされちゃったという
こともおそらくないだろう。
でも話しっぷりを聞いていると
娘とタケトは本当に勉強をしているらしい。


タケトは夏音に教えてばかりで
何のメリットもないはずなのに、
何でずっと勉強教えてくれてるんだろう。
タケトの本性が綾子には
掴めなかった。


何か企んでいるなんてことはないよね。