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人妻教師の危険な情事 〜隣人青年に堕とされる夏〜
第63章 3日目・朝4 一男(いちなん)去ってまた一男
夏音は電話でどんなつもりで
あんなに明るく話していたのだろう。
ヒロシくんと一緒だと思ってたのだろうか。


ちょうどサッカーの日本代表が
大勝した夜で、
電話の最中にも「ゴーーーール」
とテレビからの声が部屋に響いて
娘と二人で喜んだのだ。


元彼を部屋に連れ込んでいる
その気配を消すために
テレビの声を大きくしていたのだけれど
そんなことも気づいていたのだろうか。


ゴールを決めたのは
FWの選手だけではなく、
元彼のTちゃんもだった。
アタシの体めがけて、
腰を振って強烈なシュートを打ち続け、
アタシをアクメの境地に達しさせたのだった。


アタシが泊まっているホテルの外で、
ヒロシくんはその部屋を見上げていたのだろうか。


あの夜、表参道で、
ヒロシはきっと娘に聞いて、
ホテルの近くをうろついていたにちがいない。
突然会って、驚かせたかったのだろうか。


あの時は、
仕事の後、ひとりでチェックインして、
Tちゃんに会うからって
シャワーも浴びて、
着替えてから出かけたんだった。
その時に、ホテルから後をつけられたに違いない。



でもアタシがヒロくんと会うことはなかった。
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