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第3章 出奔でござる！！〜家出とわたしと大好きなヒト〜

「ナノ、お帰り♡」


ルーさんはバスタオルとジャケット、ボロボロになった下着をポイポイ♪っと脱がせると光速でわたしをぺいっ！！とお風呂に入れた。

…目隠し？
無いんだなぁ…

いつもなら『もぅ止めて！』って言っちゃうのに。

どきどきどきどき…

クラクラしながらも
このシチュエーションにときめいている自分が居る…

わたしは大胆にも
立ったまま身体を擦ってくれているルーさんの脚に、
裸のまま抱き着いた。

「ごめんね、ナノ。ごめん。」

ルーさんは

ふざけちゃだめ！

って怒るかと思ったのに、

謝ると屈んで、わたしをそのまま痛いほど抱き締めた。

ルーさんは自分の身体も洗う為、
服を脱いで腰回りにバスタオルを巻いていた。

そのまま力強いルーさんの裸のカラダに抱きしめられ、
わたしはポロポロと涙をこぼした。

「怖かったよね？ごめん…」

ルーさんはわたしの涙をペロッと舐めると、
瞼にキスをする。

おでこをコツンとわたしの額に軽くつけて、
髪を撫でてくれた。