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第2章 歩けないでござる！！オネエとわたしと異世界リハビリの日々。

ルーさんは哀しげにため息をついた。

「あのね…身体は心を裏切らないの。心は身体を何度も簡単に裏切れても。肉体は、無理が出来ないのよ。」

「わかってます…」

「アンタね、死ぬとこだったんだって。いや、今も油断しちゃ駄目なの。だから歩けないのよ。」

「気の病じゃないですかね？」

「気の病だとしても、どこか調子悪いの病んでるの。だって元気なら、普通に歩ける筈なのよ。」

え…？そうなの？？

「アタシは、病は気からって言葉は、いくつにも意味が出来ると思っていて…よく気力からだから頑張れって言うヒト居るじゃない？？そんな精神論じゃないと思ってるの。」

気力でしか生きて来なかった。
どんな時も。

だからわたしは、ルーさんの言葉に心底驚いていた。

「頭が痛くなるのも、お腹が痛くなるのも、熱が出るのも、何となく意欲が無くなるのも、全部心や身体からのサインなのよ。」

「でもそれを感じる度に休んでたら働けないんじゃ…？」

「どっちみち無理したら人は病んだり死んじゃいかねないナマモノなんだから、休みは適宜入れなきゃいけないと思うの。」