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甘い復讐
第10章 公開処刑 2日目 夜-後編-
一方、トーマスとロイスも、力尽きたように、床に転がり、時折身体をビクつかせるだけで、動かなくなった。


目の前で繰り広げられる、凄惨かつ淫靡な光景に、広間の観客達は、ただただ息を息を飲むばかりだった。


血と体液にまみれ、野獣のように互いを求め合う彼らを、唖然として見つめていた。


「さて、皆さん!お楽しみ頂けましたでしょうか?」

アルバートの声が、突然響く。

皆、我に返って、檻の前に立つアルバートの方を見る。


「もう朝まで後数刻。本日はこれにて閉会とします。
明日は10時より公開処刑の続きを始めます。
皆様も是非お出でください!」

観客から、一際大きい拍手と歓声が上がる。




ゴードン、ハンス、マイケル、ロバートの4人は、銀の剣を持ち、床に転がっているサラ、マルセル、ロイス、トーマスの4人の腹を順番に刺してまわった。

サラの上に覆い被さるように倒れていたマルセルは、ハンスに思い切り脇腹を蹴られ、仰向けに転がったところを、刺された。

サラは、ハンスの下で大股を広げて転がっていたが、そのまま腹にズブリと突き刺された。

マルセルとロイスも並んで抱き合っていたが、足で蹴って引き剥がされた上に、腹を刺された。


動かなくなった4人を、ゴードン、ハンス、マイケル、ロバートは乱暴に担ぎ上げ、開脚椅子に座らせると、大広間の扉の向こうに運んでいった。

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