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甘い復讐
第11章 公開処刑 3日目
「ちっ!気を失ったか。
仕方がない、俺が戻してやろう。」


アルバートは、サラの横に纏めて置かれている腸の塊に手を突っ込み、鷲掴みすると、ぽっかり開いた腹の中に乱暴に押し込んだ。

グジュ!グチュ!ベチャ!


その度に激痛がサラを襲い、意識が飛んだまま、何度も身体をバタつかせた。

腹の中に腸を全て放り込んだ後も、サラは意識を失ったままだった。

ピクッ!ピクッ!


と小刻みな痙攣を繰り返すだけで、力無く椅子に身を預けている。


一方、ロイス、マルセル、トーマスの3人はというと、3人ともサラ同様に、腹の中から腸を全部取り出され、ボールを取り除いた後、腹の中に腸を戻されていた。

ロイスとトーマスは、腹を縦に大きく切り裂かれ、一気に内臓を引き抜かれた。

2人とも、その時に意識を失い、今も意識の無いままである。


マルセルは、腹を横に裂かれ、腸を自ら引き抜くことを強要された。

同じく既に意識を失ってはいるが、酷い苦しを味わったマルセルは、真っ青な顔をして、ぐったりとしている。



「よし。終わったか?」

アルバートはゴードン達に声を掛け、3人の様子を確認した。



「全員意識を失っているのでは面白くない。気付け薬を。」

アルバートが言うと、ゴードンが小瓶を取り出し、サラ達4人の鼻先に持っていった。


強力な気付け薬の作用で、強制的に意識を呼び戻される。


もちろん、腹の傷は癒えてはおらず、目覚めた瞬間、耐え難い痛みと苦しみが4人を襲った。


「…ん…んぐっ!あっ!あ゛っ!」


目覚めた4人の呻き声が響く中、アルバートが観衆に向かって、


「これから更に、このしぶとい吸血鬼どもを痛め付けていく。
今から吸血鬼ども内臓がミンチになるまで、ナイフで切り刻む。
さあ、再生するのにどれぐらいかかるかな?」


アルバートはニヤリと笑うと、早速、刃渡り15cm程のナイフを手に取り、露出したままのサラの腸にズブリと突き刺した。


「…あ゛っ!!!!」


サラの身体がビクッン!と震える。

「残念だったな。さっき内臓を腹の中に戻せたら気持ち良くさせてやるつもりだったが、お前は失神してしまったからな。
地獄の苦しみを味合わせてやる。」

そう言って、アルバートは何度も腹にナイフを振り下ろした。
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