この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘い復讐
第14章 公開処刑4日目 夜
もうすぐ、アルバートの屋敷だ。

近付くにつれて、正気を取り戻したロイスが、ぽろぽろと涙を流して、しゃくりあげるように泣き出した。


「ひっ…ひっく…ひっく…。」


サラにとって、自分の父親のせいで、仲間が酷い目にあっている、この状況ほど辛いものはない。


「…ロイス…ロイス…本当に…本当に、ごめんなさい。」


サラは、絞り出すような声で、それだけを言うのがやっとだった。



「…ひっく…ひっ…し…死にたい…ひっく…ひっく…もう…いや…。」


「ロイス…ごめんなさい…ごめんなさい…。」


死にたいと言うロイスに、サラは謝ることしか出来なかった。


いつの間にか、ごめんなさいと繰り返すサラの瞳からも、大粒の涙が溢れている。


マルセルとトーマスは、無言で俯いたまま押し黙っていた。



馬車は、アルバートの屋敷に到着し、4人は縛られたまま屋敷に連れて行かれた。



そして、大広間の隣の部屋に押し込まれると、部屋に置かれた開脚椅子に座ることを命じられた。




「領主様に話があるの。」

アルバートのアシスタントのリーダー格であるゴードンに向かって、突然サラが口を開いた。

「お前が話すことなど無い。」

ゴードンの答えは、取りつく島も無かった。
か、それでもサラは、


「お願いします。アルバート様と話させて。」


「無理だ。貴様が話すことなど無い。」


「お願い!少しだけでも!」


「うるさい!」


ドカッ!


ゴードンは、サラの頬を力一杯殴った。


勢いよく床に倒れ込んだサラだったが、それでも怯まず、

「お願い!」

と、ゴードンに必死に懇願する。


「いい加減にしろ!」


ゴードンは、再びサラを殴ろうと拳を振り上げたが、



「やめろ!
サラを殴るな!」



マルセルが、サラの前に庇うように飛び出してきた。


「サラ、俺たちは大丈夫…大丈夫だから!」


サラは、突然のことで、驚いた様子だったが、何かを言おうとした瞬間、


バシッ!



ゴードンは、マルセルの頬を思いきり殴り、何事もなかったかのように、


「さっさと椅子に座れ。」


と冷たく良い放ち、サラとマルセルを睨み付けた。



4人とも大人しく椅子に座るしか無かった。
/156ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ