この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第10章 嫉妬

 晃は早足で部屋へと戻った。玄関を入ってすぐ右手の脱衣所の電気がついている。覗くと、宵は洗面台にいた。

「宵、大丈夫?」

 声をかけると、口元を拭いながら振り向いた。
 どうやら口をすすいでいたらしい。

「……吐いたらすっきりした。あ、ちゃんとトイレで吐いたからな」
「そういうこと心配してるんじゃないよ」

 晃は思わず安堵の笑みをこぼした。顔色も先ほどよりは良く見える。と言ってもさっきは真っ暗な外だったから、余計に悪く見えただけかもしれないが。

「ごはん、食べれそう?」
「……無理かも。まだ胃が変だし、頭痛い」

 なんでそんなになるまで。疑問はあったが、晃はとりあえずそれを一度飲み込む。

「……そっか。ソファで少し休む?」
「……ん」

 宵は短く頷いて、部屋へと歩いていった。
 晃はキッチンに向かい、冷蔵庫から500のミネラルウォーターを一本手に取り宵の目前に置いた。

「ありがと」

 着替えるのも怠いのか、制服姿のままソファに深く腰かけている。
 晃もその隣に腰を下ろした。

「水分は、ちょっと無理してでも摂った方がいいよ。口移しで飲ませてあげようか?」
「自分で飲めるっつの」
/632ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ