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Memory of Night 2
第12章 夜のお散歩

 その後も何人かとすれ違いはしたが、晃がローターの強さをそれ以上にすることはなかった。
 やっと歩ける強さのまま、弱めてくれることも切ってくれることもなく、アパートまで帰らされる。それはそれで、なんて鬼畜な所業だろうと宵は思ったが。
 何度かリモコンを奪えないかと企んではみるものの、失敗した時の仕置きが怖くて実行には移せなかった。
 そうしてやっとの思いでアパートにたどり着くまで何分かかったか。想像する余裕もなかった。
 玄関に入るなり、晃はドアの鍵を締め靴も脱がずに口付けてきた。

「ん……んう、待っ……」

 火照った体には、キスですら強烈な刺激になる。深く唇を合わせられ、逃げる間もなく舌で口腔を蹂躙される。
 後ろはドア。すぐに背が当たり、金属音が響いた。
 宵の足の間に晃は膝を割り込ませ、股関をぐりぐりと刺激してくる。

「んん……っ、あ、やだ……!」

 中のおもちゃは振動したまま。股関を圧迫されると、より強くおもちゃの振動を感じてしまう。
 晃の胸を突っぱね、足を閉じようと身をよじるが、晃の体はびくともしない。

「いや? 気持ち良さそうに見えるけど。おもちゃで一回イってみる? イけるかな?」
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