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Memory of Night 2
第12章 夜のお散歩

「今が七。さすがに我慢できない?」

 犬を連れた男が去ったあと、晃は宵のそばにかがんで目線を合わせた。
 モーター音が周囲に聞こえてしまうのではと思うくらい、振動は激しい。
 一定の振動で常に奥を刺激され続けるのはたまらなかった。

「もう止めろよ……っ」
「ダメ、帰るまでは」

 笑顔で、なんて鬼畜なことを、と思う。

「おいで」

 手を引かれ、無理矢理立たされる。

「あ……っ」

 その動きで中のおもちゃを再び締め付けてしまい、宵は晃の胸に自らの体をもたれさせるほかなかった。
 唇を噛み、全身を震わせて熱い吐息を漏らす宵の耳元で晃は楽しげに囁く。

「可愛いね。苛めたくなる」
「そんなの家でいいだろ……っ」

 何もこんな外でしなくても、と思う。

「ん、も……弱くして……晃」

 晃の腕にすがり必至に訴える。しっかりと立ってられず、体が前屈みになった。
 こんな状態じゃ、歩くことすらできない。
 後ろに与えられる刺激に、宵のは反応してしまっていた。硬くなり、はしたない液を先っぽから垂れ流し始めている。

「はいはい」

 そんな状態を知ってか知らずか、宵の懇願に晃はようやく振動を弱めてくれた。
 どうにか歩けるくらいまで。

「……あぅ……っ」

 晃はズボン越し、そっと膨らみを撫でた。

「こここんなにして、おもちゃでも気持ち良くなれるんだね。でもそんな振動だけじゃ物足りないだろ?」

 再び晃は宵の手を引いた。なかば強引に歩かせながら、楽しげに笑う。

「俺ので気持ち良くしてやるから、家に帰ろう」

 そう促され、今にも気が遠くなりそうな道のりを再び歩き始めるのだった。
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