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Memory of Night 2
第16章 恋と魚突き

 当然だよねと言わんばかりの顔でにっこりと微笑まれ、宵は頷くしかない。
 距離や耳元での声を意識してるのが自分だけなのかと思うと、たまらなく恥ずかしくなった。

「岩場の下、狙ってみるか」

 晃に先導され、岩と岩に囲まれた小さなスペースまで泳ぐ。そこは明がいる場所からは死角になりそうなところだった。

「最初はこういう岩づたいに潜って、窪みに隠れた魚を狙ってみるのがいいと思うよ。明ちゃんもそれで捕れてた」
「へー」

 確かに、いきなり泳ぎまわる魚を狙うのは難易度が高すぎるだろうし、数メートルの浅瀬とはいえ底まで潜るのも怖い。

「はい、これ貸してあげる」

 晃は自分が使っていたゴーグルを宵に手渡した。素潜り用のものではなく、普通にプールなどで使う用のものだけれど。

「ありがと」

 装着して試しに潜ってみると、陸から眺める海とはまったく違う光景が広がっていた。
 青い水は澄んでいて、様々な魚が泳いでいるのが見える。底には色の違う海草や植物。上を見上げれば、陽光が海面に反射し輝いていた。

「綺麗な海だな」
「ねー。いいところに連れてきてもらえて良かったね」
「ほんとに」

 今回ばかりは明に感謝だ。
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