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Memory of Night 2
第16章 恋と魚突き

 宵は息を整え、晃に教わった持ち方で竹ヤスを構え岩壁に沿って再び潜った。割れた隙間に早速魚を見つける。
 どう刺そうかと迷っていると、不意に後ろから体を触られた。びっくりして振り向くと、すぐ間近に晃の顔がある。
 腰に添えられる左手。もう片方の手が、脇腹から上へとゆっくりとなぞっていく。
 水中だとまた晃の指の感触も違った。
 そのまま宵の右手首に添えられる晃の右手。
 今度こそぴったりと体をくっつけられ、尻に膨らみを押しつけられ、さらに心臓が高鳴る。
 もう魚突きどころではなかった。
 息が続かず、晃の手をすり抜けて慌てて海面へと浮上する。
 何度か咳き込んでいると、晃もすぐに追ってきた。

「肺活量無いなあ。もう少し頑張らないと何も捕れないよ?」
「ばか……、おまえが変なことしてくるからだろ……っ?」
「手伝ってあげようとしただけじゃん」
「…………」

 絶対に違う。腰を撫でてきたり、脇をなぞったり股間を押し当ててきたり、あんなの手伝うとは言わない。

「この変態」

 恨みがましく睨みつければ、晃は観念したように笑った。

「ちょっとした出来心で」
「痴漢で逮捕されちまえ。もう一人でやるからいい」
「ごめんてば。今だけちょっとイタズラしたくなっただけで、ちゃんと教えてるだろ?」
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