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Memory of Night 2
第17章 台風接近

 宵は とりあえず大山が気になるところを聞き出してみた結果、

(意外と脈あるんじゃね?)

 という手応えを感じていた。
 情報をまとめるとこうだ。
 明は現在彼氏がいない。人に恋愛感情を持ったことがない。そのためタイプも特にない。過去の経験から、押しの強い男は嫌。
 大山は奥手な方だし、無理やり明に何かすることはないだろう。友達からでも良ければ、なんて最後に言っていたし、もしかしたらもあるかもしれない。

「あ、頭とか尻尾は捨てないでね、最後にあら汁作るから」
「はいよ。あと捌くの一匹だけだけど、これって刺身でいいんだっけ?」
「うん、そうそう! こっちもだいたいできた! あとはあら汁だけ」

 先ほど沸騰したばかりの鍋に料理に使わない部位と味噌、ダシを加え、いよいよ料理も最終段階に来ていた。

「……てか、そういうあんたは? 恋人いる?」
「さあ、どうかなー」
「もう、自分の話ははぐらかす! あの赤いスポーツカーの女の人は?」
「…………あいつだけは絶対無い。明、大皿取って」
「あ、はーい」

 戸棚からガラスの綺麗な皿を取り、まな板の隣に置く。
 結局そのあとは呑気に話している暇もなく、料理を盛り付けたり運んだりと大忙しなのであった。
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