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Memory of Night 2
第17章 台風接近

 意識した女子と突然二人きりにされ、とりあえず緊張をほぐそうとお茶を口にしていた大山は、明の爆弾発言に思いきりお茶を噴いていた。

「わあ、もー、汚っ」
「わ、悪いっ」

 慌てて台ぶきんで拭きながら、心の中で訴える。

(ざ、雑すぎだろっ。遠回しにって言ったのに)

 おそらく恋愛相談など受け慣れていない友人に突然頼んだ自分も悪いが、もう少し自然な聞き方があるだろうと思わずにはいられない。

「あ、ガムテあった! しかも二個」

 明は押し入れを漁っていた。補強用に置いているものだろうか。
 一個を大山の机に置き、端の窓からガムテープを貼る作業を始める。

「枠にそって囲むように貼って、真ん中は米印だって。ネットにもあった。こうすると割れても飛び散らないみたい」
「あー、昔から有名だよな、このやり方」
「剥がすとき痕残っちゃうかな? 一応お客さん泊める部屋だからさ」
「……残るかもな。まあ、アルコールで拭けば落ちるんじゃないか?」
「オッケー」

 二人は黙々と作業をした。手分けすんな、などと言うものだからずっと同じ部屋にいる。

(なんか、文化祭の時思い出すな)

 ほんの半年ほど前だ。その時もこんなふうに、連日遅くまで残って作業していた。基本的にはクラスの何人かは同じ空間にいたが、タイミングによっては明と二人きりになる瞬間もあったように思う。
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