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Memory of Night 2
第19章 夏の思い出

 明に連れて行かれたのは、民宿の裏庭だった。歩いてたった三十秒ほど。
 外は思いのほか涼しかった。海の近くだけあって、時折吹く風には潮の香りが混じっている。
 夏らしい蒸し暑さもまったく無いわけではないが、自分達が住んでいる地域よりだいぶ過ごしやすい。

「こっちの夜って夏でも結構涼しいんだなー」
「海の近くだからかな、風もあるし気持ちいいよね。星もおばちゃんちだとたくさん見える気がするし」

 そう言って、明が夜空を見上げる。
 宵も明の視線を追って上空を見上げた。台風一過で雲一つ無く、満天の星空は確かに綺麗だった。自分たちが住んでいる地域より家や店が少ないため、その分地上に明かりが少なく、星がたくさん見えるのかもしれない。

「ーーで、用は?」

 まさか天体観測するために呼び出されたわけではないだろう。

「あー、用っていうか……」

 明はそこで口ごもる。視線をあちこちに向けながら、言葉を探しているようなそぶりを見せた。

「ちょっと確認したかっただけだけど……」
「確認?」
「昨日彼氏がいないかとか、好きなタイプとか聞いてきたじゃん。あれってその……、大山に頼まれたから?」
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