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Memory of Night 2
第19章 夏の思い出

 三人で遅すぎる昼食をいただいた。
 宵はぐっと伸びをした。一日寝て頭はすっきりしたが、全身の疲れはまったく取れていなかった。
 昼間半日魚突きをし、夜荒れた海を泳ぎ回れば、そりゃそうなるだろうとは思うが。普段使わない筋肉を使いまくったせいか、体中の至るところが鈍く痛む。
 大山もそんな様子だったが、晃だけはわりと元気そうで、参考書を開いていた。

「そういえば、明ちゃん今日は来ないね」

 ふいに晃が顔をあげ、言う。
 明の名前に大山はびくっと反応した。

「そ、そ、そうだなっ」
「まだ寝てんじゃね?」
「そうかもね」

 そうして七時頃。
 叔母が夕食を運んできてくれた。
 昨晩ほど豪華ではないが、自分たちで採ってきた魚を使っての料理だ。
 ありがたく頂戴し、宵と晃で空いた食器を下まで運んだ帰り道。
 階段を上ろうとした瞬間、ふいに着ていたティーシャツの裾を引かれた。
 振り向くと、そこに居たのは明だった。

「ねえ、ちょっと付き合ってよ」
「……どこに?」
「そこ!」
「そこって……」

 まったく答えになっていない。

「アッキー、ちょっと宵借りるね」
「どうぞご自由に」

 晃からの返事を聞くやいなや明は今度は宵の服の袖を引き、その場から逃げるようにそそくさと歩き出した。
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