この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第21章 宣伝用ポスター

 宵が断れないよう、詳細を話す前に周りから固めていく春加のやり方は、やはり気にくわなかった。

「そーんな不機嫌そうな顔するなって。土産いっぱい作ったからさ」

 そうして車の後ろにある赤い紙袋をちらりと一瞥する春加。
 余った食材で、まかないを作ってくれたらしい。確かに春加が積極的に調理場にとどまるのは珍しかったが。

「食いもんで釣ろうとすんな。つか晃に勝手に電話すんのだけはやめろ、そのあとが大変なんだよ」

 春加からしたら軽いちょっかい程度のつもりかもしれないが、その皺寄せは宵にくる。
 前の時もそうだ。ドライブに連れまわされ、車酔いで二人のそばを離れた隙に、晃を挑発するようなことを言われた。
 ふと春加は口許に笑みを乗せた。

「へいへい」

 ふざけた返事にむっとするも、指摘する前に車は宵が住むアパートに到着した。

「奥から二番目の駐車場に停めて。そこが借りてるとこだから」
「駐車場? 晃と二人で住んでるんだろ? 高校生なのになんで駐車場なんか借りてんの?」
「もともとここ、し……」

 つい癖で名前で呼びそうになり、口をつぐむ。春加に志穂が誰なのか突っ込まれても面倒だ。
/606ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ