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Memory of Night 2
第24章 姫橋祭

「明ちゃんに任せておけば安心ね。入院中頼んでおいて良かったわ。何かあったら呼んで、それじゃあ皆さん頑張りましょう」

 覇気のない声でそれだけ言うと、今度こそ机に突っ伏してしまった。

(いや、寝んなよ……)

 宵は心の中でつい突っ込みを入れてしまったが、無理して来ているようだし仕方ないのかもしれない。
 わからないところはみんな明に聞きにいく。疑問が出るたびに、明は丁寧にそこを教え、新たな熟語や構文が出れば黒板に解説やヒントを書いた。

「もう先生だな」
「えー、そんなつもりないけど、ああすればわかりやすいかなと思って」

 明は屈託なく笑った。
 そういう丁寧さやマメさが慕われるポイントなのかもしれない。
 そうしてあっという間に五十分の講習が終わった。
 スマホのアラームで倉木もむくりと頭を起こす。

「それでは、英語の講習を終わりにします。ごめんね私何もしてないけど。明ちゃん、あとでちゃんと礼するわ」
「そんなのいいから早く完全復活してね、先生!」
「倉木先生、お疲れーっ」
「お大事にー!」
「みんな、ありがとう」

 労いの言葉が次々に飛び交う中、倉木は立ち上がりのっそりとドアに向かっていく。

(そういえば進路の紙)
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