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Memory of Night 2
第24章 姫橋祭

 まるで夫婦(めおと)漫才のような息の合ったやり取りに、宵と晃も笑った。

「そういえば、飲み物終わりそう。あー、なんかあっつい! あたしお茶買ってくるー!」
「あ、なら俺も……」
「いい、来ないで、やだ!」

 そう言って巾着を持ち、駆け出していく。

「やだって、酷い……」

 おもいきり拒絶され、大山はがっくりと肩を落とした。恨めしげに明の後ろ姿を目で追う。

「照れてるだけだよ、明ちゃん。可愛いねー」
「師匠でも、明はやらないっすよ!」
「取らないよ」
「宵にもやらんぞ!」
「……いらねーって」

 明はすでに遥か遠くにいた。飲み物を売る屋台を見つけたらしく、列の後ろに並んでいる。

「はやっ」

 浴衣姿で靴の代わりに下駄を履いているはずなのに、呆れるほど早い。

「あ、二人にちょっと相談していい?」

 大山が声を潜めて話し出す。

「何? もう別れそうとか?」
「違うって、不吉なこと言うなよ、宵」
「冗談だって」

 大山は深刻そうな顔つきだった。

「……できちゃった、とか?」

 今度は晃だ。その発言に、宵と大山は凍りつく。

「いや、いやいやいやいやいや!」

 大山は首がちぎれそうなほど、フルフルと横に振った。

「俺も冗談だよ」
「笑えねーって、それは」
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