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Memory of Night 2
第24章 姫橋祭

 宵が呆れたように言う。
 そんなやり取りのあと、ようやく大山が本題に入った。

「あのさ、単刀直入に聞くけど、キスってどういうタイミングでしたらいいんだ?」
「……は?」
「タイミング?」

 宵と晃は顔を見合わせる。

「キスまだなんだな」
「まだもまだ。今日ようやく手繋いだ、恋人繋ぎ! 友達からって言われちゃってるし、強引なのやだっていうし、本人すぐ照れて怒りだすし、進み方がわからなくて!」
「……中学生かよ」
「プラトニックな愛だね」

 プラ? と首をかしげる二人に、純粋なとか精神的なって意味だよ、と晃は教えてあげた。
 恋愛経験が無い明と奥手な大山とはいえ、一ヶ月ちょっと付き合って、ようやく手を繋げたというのはかなり遅いのでは、と思わなくもない。

「部屋、呼んでいいかな?」
「やめとけ、引かれるぞ」
「いきなり部屋は、警戒されちゃうかもね」

 二人に止められ、大山は大きなため息をついた。

「もうキスは一年先とかでいいじゃん。結婚してから最後まで、とかで」
「いつになるんだ! 結婚て!」

 大山の顔が真っ赤になる。
 晃から見た宵は面倒になって適当に答えていただけのように聞こえたが、大山は真に受けてしまったらしい。
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