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Memory of Night 2
第4章 新たな波風

「おまえずいぶん客のあしらい方上手くなったな」
「は? なに、急に」
「また絡まれてたじゃん。緊縛好きなあの中年親父に」
「……どっかから見てたのかよ?」

 帰り道。いつものように春加の車でアパートまで送ってもらっている最中、春加から唐突にそう褒められた。
 縛らせてとうるさい、あの男のことだろう。前に一度名前を名乗られたが、忘れてしまっていた。

「ステージの袖からちらっと見えただけだよ」

 春加は面白がるように一度高笑いした。

「笑い事じゃねーよ。あいつすげーめんどくさい。あんたの権力(ちから)で出禁にして」
「おまえの趣味に引いてたから、しばらくは絡んでこないだろ。脅し文句には使ったけど、昔っからの常連でよく金落としてくれる客だからね、実際出禁は難しいかな」
「ふーん。……って、会話までしっかり聞いてんじゃん。そんな前からの客なんだ」

 道理でスタッフとも親しいし、店で行われるイベントをよく把握しているはずだ。

「うちのようなバーにくる客は、特殊な性癖持ちが多いでしょ? そういう客同士でのコミュニティも多いんだよ。ああいう常連を一人怒らすと、芋づる式にあの親父と仲良くしてた客が減ったりする。なかなか強くは言えないんだよねー。だから、相手を不快に思わせないおまえのあしらい方は良かった。高校卒業したら、本格的に雇ってやるよ」
「結構です」
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