この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第4章 新たな波風

 小声で耳打ちされ、宵は固まる。晃は宵の反応を面白がるように眺めてから、やがて小さく吹き出した。
 冗談らしい。
 それから春加に向き直り、申し訳なさそうに言った。

「せっかくなんですけど、俺今年受験なんで。医学部目指して予備校とかも通ってるんで、バイトする余裕はないかなあ」
「受験? つくならもう少しマシな嘘つきな、もう成人してるくせに。三、四年前じゃん店来てたの」

 そりゃそういう反応になるよな、と宵は心の内で納得する。
 どこの世界で中学生が成人済みじゃないと入れない大人のバーの会員になれるのか。
 晃は部屋着のポケットから折り畳みの財布を取り出し、中にある学生証を春加の目の前に差し出した。

「ハル姉、ごめんね騙してて。あの頃サバ読んでただけ」

 春加は学生証と晃の顔を二回ほど交互に見やり、目をまん丸くした。

「やっば。うちの店のセキュリティゆるゆるすぎ」
「まさか中学生が来るとか店側も思わないよなー」
「ちょっとした好奇心だよ」

 晃はなんでもないことのように笑うが、宵も春加も呆れ顔だった。
 春加は気を取り直し、こう締める。
/606ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ