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Memory of Night 2
第4章 新たな波風

「ーー晃?」

 驚いたことに、その名を口にしたのは春加だった。

「晃だよな?」

 サングラスを取る春加。
 なぜ名前を知っているのかという疑問は、すぐに晴れた。

「ハル姉(ねえ)……?」

 晃は目を見開いていた。

「そ。久しぶり。忘れられたかと思ったわ」

 そこでようやく、宵は思い当たった。晃は昔ローズの会員だったと言った。春加がそこで長く働いているのなら、面識があって不思議じゃない。
 その推測は当たりだと、次の返答でわかった。

「お久しぶりですね。てかまだあの店にいたんすね。今もショーに出てるんですか?」
「いや、今は表(おもて)舞台には立ってないよ。完全に裏方。宵のお連れさんが晃とはね。世間て狭いもんだなー」

 感慨深げに一言添えて、春加は唐突に声を張った。

「よし、これも何かの縁だ! 晃もうちで働きな」
「はあ!? 何を勝手に」

 突然の勧誘に声を荒げたのは宵だ。
 学校で女子生徒に話しかけられただけでも拗ねる嫉妬深い晃が、ハプニングバーで一緒になんてなったら大変だ。客と話すだけで何をされるか。

「いいじゃん、一緒にバイト楽しいだろ。二人で働きに来いよ。時給弾むから」
「そういう問題じゃないんだよ」
「ーーん? なんでそんなに宵が嫌がるの? やっぱり、お店で俺に見られたくないやましいことしてるん?」
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